未経験からプログラマーを目指して、本当にちゃんと就職できるのか心配・・・という方も多いでしょう。実は、未経験でもプログラマーとして就職や転職に成功している人はそれほど少なくありません。ここでは、未経験者からプログラマーになるために、おさえておきたいポイントを紹介しておきます。
前項でも少し触れましたが、現代社会ではありとあらゆるものがコンピュータープログラムで制御されています。パソコンはもちろん、パソコンの中で動くソフト、スマートフォンとスマホアプリ、ゲーム機とゲームソフト、電子レンジ、全自動洗濯機、エアコン、テレビ、カーナビ、ATM、自動販売機・・・ちょっと回りを見渡すだけでもそこら中にコンピュータープログラムが存在しています。プログラマーを必要としているのはソフトウェア会社だけではないということです。分野も業種も多様な企業で、プログラマーという技術者を必要としています。プログラマーは絶えず求人募集がある職種なのです。
とはいえ、もちろん専門技術職であるプログラマーは、未経験者よりも経験者の方が就職には有利です。しかし、近年は、社内に研修制度を設けて未経験者を積極的に採用する企業も増えてきています。プログラマーという職種は、採用後に育成してでも必要な人材とされているのです。
当然ですが、そのように未経験プログラマーの受け入れ体制を整えて間口を開いている企業でも、誰でも採用してくれるわけではありません。それでは、未経験プログラマーの採用に関して企業は何を判断基準として採用しているかを考えてみましょう。
まず、未経験プログラマーは技術スキルはないので、技術は判断基準にはなりません。採用する企業は未経験プログラマーを採用してから、プログラマーとして仕事をしてもらえるようになるまで、一定期間研修などを受けさせ育成します。それにはコストも時間もかかりますので、それだけの資源をかけても大丈夫な人材かどうか?を見ています。それだけの資源をかけても大丈夫な人材かどうか?は、大きく2点、プログラマーとしての資質がある人かどうか、プログラマーとしてがんばる意思があるかどうか、が判断の基準になります。
納期までに正確なプログラムを仕上げるという任務を持つプログラマーには、継続力と忍耐力、そしてわからないことは自分で調べて解決できる力が必要です。飽きっぽい性格である人、忍耐力のない人は、プログラマーには向いていません。問題解決意欲の低い人も、採用されにくいといえます。もう一つ、求められているのはコミュニケーション能力です。開発現場は複数のプログラマーとエンジニアがチームになってプロジェクトとして進められますので、コミュニケーション能力が低いとプロジェクトが円滑に進まないためです。
ちなみに、プログラマーといえば理系学生の就職先というイメージがあるかもしれませんが、それは昔のこと。今は、前述の資質があり論理的思考能力のある人であれば、文系卒でも採用する企業が増えています。
どの場合でも、新卒でない限り、社会人としての基本的な能力は最低限必要です。
プログラマーという仕事は、技術職ですのでプログラミングに関する勉強をし続ける必要があり、仕事自体は納期間近やトラブル発生時ともなれば激務になることもしばしば。やりがいも大きい仕事ですが、決して楽な仕事ではありません。採用する企業は、プログラマーという仕事を続けていける人かな?というところを、志望動機からも読み取ります。これは先ほど企業側の判断基準の2つ目としてあげた、プログラマーとしてがんばる意思があるかどうか、につながる部分でもあります。
「IT系でかっこよさそうだから」「給料がよさそうだから」という曖昧な動機ではなく、プログラマーになりたいと思う具体的な理由を説明できることが大切です。
まず自問自答してみてください。「未経験にもかかわらず、なぜプログラマーになりたいのか?プログラマーになって何がしたいのか、何を目指しているのか?」 この問いに、具体的なビジョンを踏まえて明確に説明できれば、大丈夫です。
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